月次決算やっていますか?

皆さん、こんにちは。
コロナも収束し、少しずつ日常の生活に戻っているのではないでしょうか?。
しかし、企業は先行きの予想できない状況となっています。
こんな状況下で、経営者の方に質問です!
「月次決算やっていますか?」
「毎月、いつまでに会社の業績を把握していますか?」
本日は、月次決算について考えていきたいと思います。
月次決算とは?
毎月「月末」を決算期末とみなして業績管理に役立つ決算書(実際は試算表)を作成することです。
例えば、
・売上や仕入は発生日ベース。
・経費もできるだけ発生日ベースで計上。
・在庫は概算でも必ず計上。
・減価償却費は、当期償却予定額を月割で計上。
・賞与引当金は、年間支給予定額を月割りで計上。
などなど…
他にもいろいろ工夫しています。
月次決算はスピードが重要!
月次決算は、締め日からできるだけ早くにすることをお勧めします。
例えば、月末が締め日なら翌月8日以内に会計入力・自社チェックが完了。
10日までに会計事務所が月次監査を終えて社長に報告。
社長に会社の状況を把握してもらいます。
利益が出ていれば、その要因を考える。
とりこぼしがないか?次の一手はどうするか?
赤字であれば、原因を追究する。
在庫に問題ないか?生産性はどうなっているか?
この時間が会社にとって最も重要となります。
月次決算は遅くなるほど、その価値は減少していきます。
赤字の原因が早急にわかれば、修正に時間をかけることができます。
一日でも早くできるよう社内で工夫が必要となります。
月次決算ができない問題点
経理担当者の抵抗です!
理由として、
・やり方を変えたくない。
・手書きの方がわかりやすい。
・仕事を増やしたくない。
・他にもやらない理由はいくらでもでてきます。
親族が経理担当している場合は、遅くなる傾向にあります。
早くできないことを正当化するので、説得までに苦労を要します。
他人が担当している場合は、比較的早く正確に入力されています。
社長の一言でスムーズに進みます。
しかし、経理は他人に任せられないという家族経営の会社は多く存在します。
当然です。
内部状況がまるわかりになるような気がします。
預金の残高や役員報酬の金額が知られます。
そのため、経理担当者の役割分担が重要となります。
私の担当先では…
基本的に月末締め日から翌月以内に業績を確認してもらうようにしてます。
社長への報告日の割合としましては、
10日以内:40%
20日以内:30%
月末:25%
月次決算ができていない:5%
という状況になっています。
10日以内の40%は卸売業が多く、業績の良い会社が多いです。
20日以内の30%は製造業が多く、請求書の到着日が影響されています。
月末の25%は建設業が多く、工事台帳の作成に時間がかかるようです。
問題は月次決算ができていない会社です。
できない根本の理由は、家族経営から脱却できていないことだと思っています。
月次決算は社長の意思が重要!
赤字を経験したことがある社長は、毎月の売上と利益に敏感になります。
今まで赤字知らずだった会社でも、一度売上が下がるとなかなか止まりませんでした。
正直、赤字が続いている会社の巡回監査は気が重いです。
売上減少の底が一体どこなのか?
会社全体がピリピリしています。
黒字回復まで長い時間を要しました。
まとめ
月次決算を早くすることはメリットしかありません。
逆に遅くなればなるほどデメリットばかりです。
コロナで先行きが不安な今だから、月次決算で早くに業績を把握する必要があります。
中小企業の強みの一つは、小回りの良さです。
社長の意思決定一つで会社の状況は大きく変わります。
実際コロナでも、迅速な対応で過去最高の売上を上げている会社もあります。
こんな時だからこそ、会計事務所と連携を取って会社を発展させていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。